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Happy Birthday!
⭕️冬になると増える??顎関節症
冬になると、顎関節症の症状を訴える方が増えます。
気温が下がると、体中の筋肉が収縮して縮こまるため、顎にもかみしめる力が入りやすいんです。
また、年末年始は
大掃除などで、体が疲れている状態になると、寝ているときの歯ぎしりや食いしばりが増えるためにあごの調子が悪くなる人が多くなります。
あなたのアゴは大丈夫ですか?
顎関節症とは、顎の関節、顎関節の周りに何らかの異常が生じる病気です。
・ものを食べたり話をした後に顎が痛い、疲れる、
・顎を動かすと痛い。
・口が開けづらい。
・口を開け閉めすると音がする。
などのトラブルを経験した事はありませんか?
顎関節症は、決して珍しい病気ではありません。
自覚症状のない人でも実際検査をしてみると約70%以上の人に異常が見つかると言われています。
そのうち実際に医療機関を訪れて治療を受ける人は67%と言われていますが、
将来的に本格的な顎関節症になる可能性のある予備軍の人はかなりの数に達すると考えられています。
顎関節症は実はすぐ身近にある病気なんです。
顎関節症のセルフチェックをしてみましょう。
それでは次のリストを確認してみてください。
1食べ物を噛んだり長い間しゃべったりすると、顎がだるく疲れる。
2アゴを動かすと痛みがあり、口を開閉すると特に痛みを感じる
3耳の前やこめかみ頬に痛みを感じる。
4大きなあくびやりんごの丸かじりができない。
5時々顎が引っかかったようになり動きづらくなることがある。
6人差し指、中指、薬指の3本の指を縦に揃えて口に入れることができない。
7口を開閉したときに耳の前のあたりで音がする。
8最近、顎や首頭などを打ったことがある。
9最近噛み合わせが変わったと感じる。
10酷い頭痛や肩こりを感じる。
顎関節症の発症には、日常生活での生活習慣が大きく関わっていると考えられています。。
今度はあなたの生活習慣についてチェックしてみましょう。
1家族に歯ぎしりをしていると言われたことがある。
2日中気がつくと、歯を食いしばっていることがある。
3食事の時はいつも右か左どちらか決まった方で噛む。
4いつもうつぶせで寝ている。
5頬杖をつく癖がある。
6職場や家庭でストレスを感じることが多い
7物事に対して神経質な面がある。
8夜ぐっすり眠れないことが多い。
顎関節症になる原因は、1つではありません。
昔は、噛み合わせ(口を閉じたときの上下の歯の当たり具合)の異常が大きな原因だ考えられていました。
しかし今では1つの原因によって、顎関節症が起こるのではなく、いろいろな原因が積み木のように重なって耐久限界を超えたときに発症すると言われています。
最も大きな因子と考えられているのはブラキシズムです。
ブラキシズムとは、
☑️上下の歯をぐっとかみしめる食いしばり(クレンチング)
☑️夜、歯をギリギリときしませる(グラインディング)
☑️歯をカチカチ鳴らす(タッピング)
などをいいます。
中でも食いしばりが激しい人は、顎関節症の患者さんの多くに共通して見られるために、顎関節症を引き起こす因子の中でも最も注目されているものです。
本人が自覚しないまましていることが多い食いしばり
食いしばりは力を入れて肉体労働をしている時だけではなく、仕事に集中している時などに無意識のうちに行っています。
また日中だけではなく就寝中にも起こります。
一方、歯ぎしりは隣で寝ている人に指摘されて初めて気づくことが多いようですが、歯ぎしりは全体の20%程度になります。残りの80%は音のしない歯ぎしりです。
「歯ぎしりはしません」と言う患者さんの歯の状態を観察してみると、歯ぎしりにあるひどい歯のすり減りがよく見られます。
顎関節症の治療の目的は
⭕️痛みをなくすこと、
⭕️日常生活の支障とならない程度に開口障害を改善させること、
①認知行動療法、
ブラキシズムや悪習慣等を抱えていることを本人に知ってもらい、それらをやらないように指導する。
②物理療法
患部を温めたり、冷やしたりして症状の改善を図る
③運動療法
アゴを動かしたり、開口訓練をして口の開きを良くする。
④薬物療法
薬で炎症を沈め痛みを取る。筋肉の緊張を和らげる
⑤スプリント療法
スプリントと呼ばれる装置を夜装着して、歯ぎしりや食いしばりによる害を防ぐ
⑥外科療法
外科的に顎関節の中を洗ったり、癒着を剥がすことにより痛みを取り除いたり口の開きを良くする。
⭕️顎関節症の治療の流れ、
それぞれの治療を実施するにあたって、まずは認知行動療法→物理療法→運動療法→薬物療法、スプリント療法などの初期治療から、
どうしても症状が改善しなければ、外科療法へ進むと言うふうに患者さんの負担にならない治療法から試みるのが通常です。
治療期間は個人差が大きく2〜3ヶ月位で症状が改善することも多いですが、数年にわたってなかなか改善しないと言う人もいます。
アゴの調子がわるいな、、とかんじたら、できるだけ早く歯科医院に行ってくださいね。