親知らずの抜歯(口腔外科)
豆知識
「親知らず」=「智歯」の名前の由来
親知らずは個人差はありますが、だいたい20歳頃に生えて
きます。平均寿命が50歳位だった時代では(50歳を超えたのは戦後です)親知らずが生えるころには親が亡くなっていることが多かったので「親知らずと」言われるようになりました。
又、物事の分別がつく頃に生えてくるので、智恵の智をつけて「智歯」と言われたりもしました。
抜いた方が良い理由
1.虫歯になっている:奥の方に生えているので磨き難く、虫歯になり易いです。
2.噛み合う相手の歯がない:役に立っていない不要な歯です。
3.歯並びを悪くすることがある:前の歯を押して、結果前歯の歯並びを悪くすることもあります。
4.前の歯との間に虫歯が出来やすい:斜めの生えていると前の歯との間に食べかすが詰まり、臭いがしたり、前の歯をむし歯にしたりします。
5.歯ぐきの炎症を起こす(智歯周囲炎):十分に生えていない、斜めに生えている等の理由で歯茎に炎症を起こします。また
それにより口が開きにくくなったりすることもあります。
当院での抜歯
当院では歯茎が被さっていたり、斜めに生えていたりする親知らずを抜歯しています。また親知らず以外の難症例の抜歯もしています(下に写真あり)担当 口腔外科専門 助村大作
*抜歯しないケース
①完全に骨の中に埋まっている場合(問題がない限り、そもそも抜く必要はありません)
②下の親知らずで、あごの神経や血管をまたいでいるケースは安全のため諫早病院を紹介します。
横向き親知らずの抜歯
前の歯を抜かない限り、そのままでは抜けません。それで、先ず被さっている歯ぐきの一部を切り取ります。次に埋もれている歯の前の部分を切り離します。そうして残った歯を少しずつ前に移動させ回転させながら抜きます。実際は「言うは易し、行うは難し」です(笑) by 院長