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感染症と口腔ケア
12月になりました。
本格的に冬本番となり、寒くなってきましたね!
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
冬といえば、様々な感染症が流行する季節です。
喉や鼻の中にある粘液は、ウイルスなどの侵入を防ぐ役割をしています。
感染症を予防するためには、
お口の中を清潔に保つこと
も大切です。
しっかり口腔内のケアを行い、
健康で快適な冬を過ごしていきたいですね!
お口は、食べ物や病気を引き起こす
病原体などの異物が入ってくる、
体の入り口となります。
鼻や口の粘膜には、
粘膜免疫と呼ばれる病原体に対する
防御機能が備わっています。
粘膜免疫は、
お口から入った病原体が粘膜に付着すると、
全身の免疫機能に情報を送るのと同時に、
付着した粘膜近くのリンパ組織を介して、
病原体の侵入を阻止する物質(分泌型IgA)
を唾液中に分泌し、
素早く病原体に対応します。
インフルエンザウイルスは、
喉や気管の粘膜で増殖するため、
この粘膜免疫は、感染防御に有効です!
唾液は、細菌やウイルスを防御し、さらに、
口腔内の汚れも洗い流してくれます。
その他にも、唾液に含まれる
ムチンには粘膜保護作用があり、
上皮成長因子には、傷ついた粘膜組織を修復する作用があります。
お口の中には、常に300種類以上の
細菌や真菌が生息しており、
私たちの体は、腸内細菌と同じように、
お口の中の細菌とも上手に共存しています。
お口の中に細菌が適切に存在することで、
多くの病原体の感染を防ぐのです。
しかし、口腔内が不衛生になり、
細菌が増えてしまうと、
一部の細菌が産み出す物質(プロテアーゼなど)が、粘膜の防御機能を破壊してしまうこと
がわかっています。
また、飲み込む機能が弱っている
ご高齢の方では、
唾液に混ざった細菌が肺に入り、
肺炎を引き起こすことも知られています。
むし歯や歯周病を予防するだけではなく、
インフルエンザや肺炎といった全身的な感染症を
予防するためにも、口腔ケアは欠かせません!
毎日のブラッシングを適切に行い、
健康で、楽しい冬を過ごしてまいりましょう!
ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。
今日も素敵な一日を!
益永