院内勉強会
2017-08-08
7月27日(木)
かねてよりお願いをしておりました、ピコラル・メディアの支店長・当院担当者・フリーランスの衛生士さんの3人に来院して頂き、
歯周病に関する勉強会を行いました。
ピコラルとはプラークに潜む歯周病菌の種類や数、
活動具合がみれる位相差顕微鏡のことです。
当院では歯周病の方、口臭が気になられる方、虫歯の方など現在のお口の中の菌の状態を知るために説明して同意を得てから、プラーク中の細菌について調べております。
今回はフリーランスの衛生士さんにお話をして頂きました。
位相差顕微鏡でみられる細菌のなかでカビ菌(カンジダ菌)・スピロヘータ(歯周病原菌)・運動性桿菌・原虫は悪い菌(毒性の高い歯周病菌)にあげられます。(写真①)
口臭外来において、お口の中の清掃状態が悪い方にアメーバ、トリコモナスの原虫がみられ、重度の口腔内環境に挙げられます。このような菌がみられると
除菌の必要性が出ています。
バイオフィルム除去の必要性
(患者様に対する話し方)
毎日の歯磨きで取り除ける、いわゆるプラークは歯ブラシが当たっていれば取り除けますがその下の層になっているバイオフィルムは取り除けません。
バイオフィルムとは細菌の塊で、虫歯の原因菌であったり歯茎に悪さをする歯周病菌が強力な膜を張っている状態で、例えるなら排水溝のぬめりのようなものです。ぬめりはこすってもなかなか落ちにくいです。
それを取り除くのがお口のクリーニングになります。
ラバーカップで磨くことでバイオフィルムを破壊し、細菌数を減らす事で虫歯、歯周病予防ができます。
バイオフィルムは2週間から1か月半で元に戻ります。毎日の歯磨きをしっかり行ってもらい、菌のコントロールの重要性を理解して頂き、バイオフィルムを破壊するために定期的なクリーニングが必要になります。
衛生士さんのPMTCの内容
口腔内の状態によって使う器具を変える
患者さんの生活習慣の見直し
ホームケアをしっかりしてもらうための説明
について話していただきました。